公益財団法人　北九州生活科学センター

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異物の話虫の異物混入について
異物の話食品中異物について
異物の話食品中の異物事例8
異物の話食品中の異物事例7
異物の話食品中の異物事例6

異物の話虫の異物混入について2022-08-31

異物混入と一言で言っても、製造機械の部品混入や使用している原料の包装の混入、製造ラインに関わっている方の毛髪混入など様々ですが、今回は「虫」についてのお話です。

■混入原因

・持ち込む（原材料その他に混入、付着）

・室内で発生（排水溝、機器の下・裏側、その他清掃不良箇所）

・室外からの侵入

■混入対策

●発生源対策

①持ち込まない

ダンボールは虫が付きやすいので、調理室への持ち込みを禁止することが望ましいといえます（検収所を設け、食材をダンボールからプラスチックコンテナなどの専用容器に移し替えるのが理想です）。

②発生させない

虫のエサになる食品を残さないよう、床に落ちた食品クズは直ぐに除去しましょう。生ゴミは作業場にためずに、こまめに所定の捨て場に移すようにしましょう。

③侵入させない

ドアや窓は、開けたら必ず閉めることが大切です。必ずドアや窓を閉めた状態で作業を開始しましょう。また、壁などの破損箇所を見つけたら直ぐに補修しましょう。

●流出防止対策

①取り除く

虫に気付いた時には見て見ぬふりは絶対にやめ、必ず、すぐに次のアクションに移しましょう。

１．発見したらすばやく虫を捕獲する。

２．捕獲した後は、その虫の侵入経路などを調べ、対策を講じる。

②誤出荷しない

異物混入が確認された商品は速やかに出荷ラインから取り除き、誤って正常品と一緒に出荷しないようにしましょう。

万が一、異物混入が起きてしまった場合は、迅速な対応、原因究明、再発防止策を講じることが重要です。

添付ファイル

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異物の話食品中異物について2021-08-30

近年、「食の安全・安心」への関心が高まり、「食品中の異物」関連のニュースが報道されることや飲食店における異物混入事故がSNSに投稿され話題となることがあります。食品中への異物混入は可能な限り防止しなければなりません。また、混入の事実が明らかになった場合、迅速な原因究明と再発防止策が求められます。　

●食品中異物とは？

　食品中異物とは、「生産、貯蔵、流通、販売に至る不適切な取扱い方に伴って、食品中に混入、侵入あるいは迷入した有形外来物」を対象としています。しかし、消費者個人により異物の定義(違和感)は異なります。原材料を含め全てのものが異物になる可能性を秘めているのです。

●食品中異物の種類について

　・生物　　　ハエ、ゴキブリ、虫卵、幼虫、寄生虫等

　・動物性　　人毛、獣毛、歯、爪、ネズミの糞、原材料由来

　　　　　　　（骨・殻・皮・鱗他）等

　・植物性　　木片、紙片、糸、繊維、原材料由来（種・ヘタ・他）等

　・鉱物性　　ガラス片、石、砂、金属、錆、合成樹脂（プラスチック・ゴム他）等

　・その他　　製品の汚れ・変色、異臭、ゴミ、化学薬品等

異物の中でもガラス片・金属片・硬質プラスチックなどは不快なだけでなく、体を物理的に傷つける可能性があります。洗剤・殺菌剤などの化学薬品も健康被害につながる可能性があり、これらは「食品安全上の異物」とも言えます。また、ゴキブリやネズミなどの衛生害虫に関係する異物は病原菌による汚染が疑われ、「食品衛生上の異物」として取り扱われます。

●異物混入対策について

　2020年6月に改正食品衛生法が施行され、「HACCP（ハサップ）に沿った衛生管理」が求められます。対象となる異物によってその対策は異なりますが、5S活動の徹底、施設・設備・調理器具等の清掃・洗浄・消毒及び定期的なメンテナンス、使用する化学薬品の選定や管理、害虫類の生息状況の確認及び駆除などがあげられます。また、施設の管理者やスタッフが異物についての共通認識を持ち、情報を共有して対応することも重要です。

添付ファイル

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異物の話食品中の異物事例82017-02-03

Q：お弁当を食べていたら、硬いものを噛みました。石ですよね？ A：検体は白色の固形物であり、たしかに石のようなものですが・・・	検体の一部をとり、塩酸を滴下すると・・・
気泡を発生してほとんど溶解しました。検体の蛍光X線分析においても、検出されたのはカルシウムのみ。すなわち検体の主成分は炭酸カルシウムと推測されました。炭酸カルシウムは貝殻などの主成分で食品添加物としても利用されるものです。検体の外観は貝殻様なので、貝殻が水産物を経由して混入したのかもしれません。